ダイバーシティセミナー・講座

上智大学短期大学部 2022年度秋学期FD講演会

日 時:2022年9月21日(水)11時00分~12時30分
場 所:オンライン開催

プログラム
講演
「人の性の発達の多様性」
横山 恭子
 上智大学総合人間科学部心理学科教授
 上智大学ウェルネスセンター長
 上智学院ダイバーシティ推進室長

チラシ【PDF 263KB】

チラシ(英語版)【PDF 127KB】

 人の性の発達は、わたしたちが学生時代に学んだよりも多様なものであることがわかってきています。染色体のXXが女性で、XYが男性であるという考えも、社会的生物学的固定観念でしかないとも言われるようになりました。
 今回はまず、からだの性の多様性について、DSD(Differences of Sex Development)について考える中で一緒に考えてみたいと思っています。
 次に、DSDとLGBTQ+はどのような関係にあるのかについて、考えてみたいと思います。それぞれの当事者の主張は、時として正反対だと思われる部分がありますが、できる範囲でそれをそれを紹介していかれたらと思っております。
 3番目に、LGBTQ+について、その生きにくさと多様性についてはさまざまなメディアでも取り上げられていますが、ここでも紹介できればと思っています。
 最後に、わたしたちが関わりつつ一緒に生きていく仲間として、仲間に対して何ができるのか、ご一緒に考えていかれたらと思っています。(チラシ抜粋)

夜回り先生が講演
性被害防止を考えるシンポジウム

日 時:2019年12月10日(火)17時20分~19時
場 所:7号館14階特別会議室
参加者:52名

プログラム
講演 17:20~18:20
「性被害防止を考える―夜回り先生、いのちの授業」
水谷 修さん
 上智大学グリーフケア研究所客員所員
 1979年上智大学文学部哲学科卒業
 水谷青少年問題研究所
 花園大学客員教授

チラシ【PDF 217KB】

パネルディスカッション

18:20~19:00
「男性性の理解、そして女性・男性が知らなければならないこと」

パネリスト
水谷 修さん
鶴田 信子さん
 公認心理士、臨床心理士
 公益社団法人被害者支援都民センター犯罪被害相談員
 上智大学大学院総合人間学研究科心理学専攻前期課程修了
本学女子学生
本学男子学生

 交際相手など身近な相手からの性被害・性暴力、そしてどうしてそれが起こり、どう防ぐのかを考えるシンポジウムでした。
 「夜回り先生」で知られる、本学卒業生の水谷修さんより様々な現場での体験を通しての思いをお話しいただきました。最初に殺人の是非から入り、個人の正義感・倫理観を確立することの大切さを話されました。これはLGBTや性について考える時にも適用され、水谷氏個人としては、中絶やコンドームの使用を認めないとのことでした。性には、①生殖行為としての性、②愛の確認としての性、③楽しみ・欲望としての性、④商売としての性があると分類され、倫理的には①②までしか認められないとの立場でした。性暴力は許されないことであるが被害者は全面的にサポートされ、近親者による性被害にもしばしば対応された経験もお持ちでした。
 臨床心理士であり、犯罪被害相談員の鶴田さんからは、特に性暴力被害の現状と回復までの対応について実践にもとづいた話がありました。
 在校生や会場の参加者と共にパネルディスカッションを行いました。防ぐためには、何が性暴力か正しい知識を学ぶことが大切とのことでした。

<参加者の感想>

これまでのセミナー(2010年度~)

第20回 2019年
11月8日(金)
実施報告
パネルディスカッション
「臨床現場から見た性被害」
信田さよ子(原宿カウンセリングセンター所長)
「日本における性暴力:男性学と加害者臨床の現場からの考察」
中村正(立命館大学人間科学研究科教授)
「『ケアする男たちは暴力から最も縁遠い』のか?」
平山亮(東京都健康長寿医療センター研究所研究員)
「日本の大学における取組みについて」
三浦まり(上智大学法学部教授)
「スピークアップ・ソフィア」(上智大学学生団体)
第19回 2018年
11月26日(月)
実施報告
パネルディスカッション
「わたしのキャリアとジェンダー」
文学部新聞学科 阿部 るり准教授
総合人間科学部社会学科 今井 順教授
外国語学部フランス語学科 牧 陽子准教授
コーディネーター
目黒 依子本学名誉教授
第18回 2018年
4月27日(金)
実施報告
シンポジウム
「女性が真に活躍できる社会づくりに向けて」
講演「女性活躍と日本の未来~私の半生~」
野田 聖子 女性活躍・男女共同参画担当大臣
パネルディスカッション「若年女性の性暴力被害の根絶を目指して」
くるみんアロマさん
ライトハウス代表 藤原 志帆子さん
総合人間科学部 田渕 六郎教授
法学部 三浦 まり教授 <司会>
第17回 2017年
10月5日(木)
実施報告
日仏討論会
「新しい働き方に向けて~女性は変革の鍵?」
チラシ【PDF 12.8MB】
第16回 2016年
12月1日(木)
実施報告
国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業
「いま期待される女性のリーダーシップとは-女性のリーダーシップで社会が変わる、社会を変える-」
基調講演「スポーツを通じた女性の活躍促進」
鈴木 大地氏(スポーツ庁長官)
パネルディスカッション「私の歩んだ道―そして未来を拓く」
河本 宏子氏(全日本空輸株式会社 取締役専務執行役員 グループ女性活躍推進担当)
木山 啓子氏(認定NPO法人ジェン(JEN) 代表理事)
三屋 裕子氏(公益財団法人 日本バスケットボール協会 会長)
村木 厚子氏(前厚生労働事務次官)
山口 香氏(筑波大学 体育系准教授)
コーディネーター
目黒 依子氏(国連ウィメン日本協会副理事長 上智大学名誉教授)
第15回 2016年
5月17日(火)
実施報告
教育サミット2016
「教育による女子・女性のエンパワーメント」
小池百合子氏(衆議院議員)
アリス・オルブライト氏(GPE, CEO)
馬野 裕明氏(国際NGOプラン・ジャパン)
金澤 大介氏(GPE)
小塚 英治氏(JICA)
小松 太郎氏(上智大学)
第14回 2015年
12月1日(火)
シンポジウム
「女性のリーダーシップで社会を変える」
野田 聖子氏(衆議院議員)
辻元 清美氏(衆議院議員)
蓮 舫氏(参議院議員)
三浦 まり教授(上智大学法学部地球環境法学科/男女共同参画推進室室長補佐)
戒能 民江名誉教授(お茶の水女子大学)
太田 啓子氏(弁護士)
浜田 敬子氏(AERA編集長)
第13回 2015年
5月29日(金)
日仏討論会
「女性とリーダーシップ:全てを選びましょう!」
ナタリー・ロワゾ氏(フランス国立行政学院[ENA]校長)
松川 るい氏(外務省総合外交政策局女性参画推進室長)
三浦 まり(本学法学部教授)
田渕 六郎(本学総合人間学部教授)
司会:田口 栄一氏(読売新聞メディア局編集部次長)
第12回 2015年
1月13日(火)
特別講演会「魂のことばを伝えたい ママアナウン サー奮闘記」
武内 陶子氏(NHKアナウンサー)
第11回 2014年
9月14日(日)
外務省主催「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウムWorld Assembly for Women in Tokyo:WAW!Tokyo2014」関連企画
「What Should Young Women Think and Do?」後援
Shirin Sharmin Chaudhury氏(バングラディッシュ史上初の女性国会議長)
第10回 2014年
11月8日(土)
上智学院男女共同参画推進室&千代田区男女共同参画センターMIW共催事業「自分の心とからだを守る講座」
中島 幸子氏(NPO法人レジリエンス代表)
徳永 瑞子教授(上智大学総合人間科学部看護学科)
第9回 2013年
12月11日(水)
デートDVって何?~被害者・加害者にならないために~
中島 幸子氏(NPO法人レジリエンス代表)
第8回 2012年
11月7日(水)
ウーマノミクス「働く女性が増え、成長する社会」
キャシー松井氏(ゴールドマン・サックス証券株式会 社)
第7回 2012年
7月2日(月)
男女共同参画推進共同参画は日本の希望
山田 昌弘氏(中央大学文学部教授)
第6回 2011年
10月6日(木)
「上智大学長が語る 私の女性研究者支援とワーク・ライフ・バランス」
滝澤 正(上智大学長)
第5回 2011年
4月19日(火)
「緊急!私たちの身体と食品と放射線」
阿部 道子氏(独立行政法人放射線医学総合研究所 名誉研究員)
第4回 2011年
2月16日(水)
「理想と現実 ワークライフバランス」
福島 みずほ氏(参議院議員)
第3回 2010年
7月30日(金)
「日本中世、女性の社会参画」
田端 泰子氏(京都橘大学 前学長・特任教授)