本プロジェクトについて

実施責任者 小林順治副学長

 上智大学は、平成21年度から「グローバル社会に対応する女性研究者支援」プロジェクトをスタートさせ、2年目を迎えました。

 上智大学が目指す目標を表す三つの言葉があります。第1に、「Men and Women for Others, with Others」、すなわち、自分自身の利益のためだけではなく、他者とともに、他者のために貢献する人間を育成すること、第2に、「Global Competency」、すなわち、「グローバル社会に対応できる能力」を備えた人材を育成すること、第3に、「Multidisciplinary Network」すなわち、複数の学問領域が緊密に連携し、現代社会における複雑で、困難な課題の解決に貢献すること、を目指しています。

 本プロジェクトでは、これらの目標達成に向けて、本学の実績ある国際的なネットワークを活かし、女性研究者及びその予備軍である女子学生に対して、「グローバル・メンター制度」を柱とした様々な支援を実施し、国際的に活躍できる女性研究者の育成を始めています。それに加えて、本学は「女子学生が多く、女性の卒業生が活躍している大学」といった社会的イメージの通り、現在多くの女性卒業生が社会で活躍しているため、そういったロールモデルになる卒業生と女子学生の交流によるキャリア形成支援を行っています。また、女性研究者の環境整備としては、育児休業制度や学内託児所等、既存の両立支援制度の充実と新たな整備により、出産・育児等による教育・研究活動への影響を低減し、女性研究者にとって魅力ある大学にしたいと考えています。

 本プロジェクトでは、今年度、来年度と女性研究者支援事業を発展させることによって、その後の男女共同参画推進の基盤構築を目指しています。そして、このような男女共同参画推進活動は、女性だけではなく男性にとっても学びやすく働きやすい環境の整備につながり、上智大学がより魅力的な大学になるものと考えています。

2009年度

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