本プロジェクトについて

学術交流担当副学長 ユー・アンジェラ

 上智大学「グローバル社会に対応する女性研究者支援」プロジェクトは、2009年度にスタートし、今年度で3年目を迎えました。本プロジェクトは、本学における男女共同参画の意識啓蒙活動と、女性研究者の研究環境の整備によって、グローバル社会に貢献できる優秀な研究者の育成を目指す取り組みです。男女共同参画及び女性研究者を育成できる環境は、21世紀の上智大学のグローバル化と活性化に欠かせないものと考えています。これを私たちはSophia Modelと呼び、この実現のために、さまざまな取り組みを実施しております。例えば、グローバル・メンター制度の設置、女性研究者の積極的な受け入れ、女性教員のネットワーク構築・コミュニティ形成、キャリアアップの支援、妊娠中・育児中の業務補助などです。具体的な目標は、全学を対象にジェンダー・バランスの良い研究・勤務環境の整備、家庭と仕事との両立が可能となる体制の確立、そして科学技術の分野における女性研究者比率の向上です。本プロジェクトの取り組みによって、男女を問わず学びやすく、働きやすい環境が整い、上智大学が「世界に並び立つ大学」という目標に向かって大きく邁進すると確信します。

推進代表者 早下隆士理工学部長

 2009年度に上智大学女性研究者支援プロジェクトが文部科学省より採択され1年間をかけて準備を進めてまいりましたが、事務局の体制が整い、本年度より、いよいよ活動を本格化させることになりました。

 上智大学の女性研究者やその卵の学生達が最大限に力を発揮できるよう、育児支援、グローバル・メンター制度の実施、女性研究者の国際交流推進、英語論文作成支援、女性研究者のネットワーク構築とコモンスペース設置など環境整備を進め、特に女性研究者の比率の少ない理工学部の女性教員の数を2020年度までに15%に引き上げ、年度毎の女性研究者の新規採用比率を25%以上にすることを本プロジェクトの目標にしています。

 このためには、男性が働く研究環境も少しずつ変えて行く必要があります。即ち、これまでの大学全体の研究環境を見直す意識啓発が重要な課題であり、新しい時代に即した上智大学ならではの研究者支援環境を整備して行くことが大切と考えています。出産と育児、仕事と家庭の両立、様々な会議業務の支援など、真に女性研究者が安心して活動できる環境を作り出すには、どうすればよいでしょう?その答えを見出すためにも本プロジェクトに是非参画頂き、皆様にも真剣に考えて頂きたいと思っています。

課題の概要

 本計画は、グローバル社会に対応しうる優秀な女性研究者の育成と輩出と男女共同参画を推進することを目的とし、上智大学における理工学部の女性研究者の研究環境を整え、より広く女性研究者に門戸を拓き、さらに優秀な人材を獲得することにより、同学部における女性研究者の比率を15%に向上させるとともに、大学全体の女性研究者比率を25%まで引き上げることを努力目標としています。

数値目標

採用状況

実施体制

実施体制

女性研究者支援WGメンバー・チームリーダ(TL)

推進代表者補佐/企画推進TL
齋藤玉緒(理工学部准教授)
推進代表者補佐/英語論文TL
大槻東巳(理工学部教授)
意識啓発TL
林謙介(理工学部教授)
メンターTL
竹岡裕子(理工学部准教授)
コモンスペース・HPTL
高岡詠子(理工学部准教授)
出産育児TL
矢入郁子(理工学部准教授)
アドバイザー
猪俣芳榮(元理工学部教員)

女性研究者支援事務局

プロジェクトコーディネーター
近藤佳里
スタッフ
鎌田直子
スタッフ
松井真由

2010年度

本プロジェクトについて