上智大学 Sophia University × Diversity & Sustainability

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ダイバーシティ・ウィーク

Sophia Diversity Week 2020
ダイバーシティ・ウィーク

 今年で4年目となるソフィア・ダイバーシティ・ウィーク2020を開催しました。
 ダイバーシティ推進室は11月25日の「女性への暴力撤廃の国際デー」から12月10日の「世界人権デー」までの期間(12月9日障害者の日)をソフィア・ダイバーシティー・ウィークと位置づけ、学生と多分野の教員が協働してダイバーシティに関する様々な問題を取り上げ、共に考えるイベントを開催しています。
 今年はコロナ禍の状況の中、すべての企画をオンラインでの開催とし、初めてのチャレンジではありましたが、想像以上の成果を上げることができました。

ダイバーシティ推進室企画:1件
学生企画:8件

チラシ

プログラム

学生企画

①11/26 加害者にならないために~SNSでの誹謗中傷~

 木村花さんの事件をもとに、SNSでの誹謗中傷について話し合いました。大前提として、悪いのは加害者です。しかし現実は悲惨で、法的にも社会的にも被害者が辛い思いをしなくてはなりません。今回の企画では、我々が『加害者』にならないためにはどうすればよいかについて焦点を当てました。「自分は加害者になんてならない」とは言い切れない世の中なのです。もちろん企画者の自分も加害者になる可能性があります。企画者にも参加者にもそれを再確認するにはよい機会となりました。

②11/28 「私たち」の性の多様性~自分自身のセクシュアリティについて考えよう~

 本企画では、上智学生と卒業生のライフストーリーを聞くことで、性の多様性の存在について学生に知ってもらい、さらに、セクシュアリティ・シートを各自で書き込んでもらうことによって、「私たち」の性の多様性について考えるという企画内容と目的です。近年、LGBTQ+という言葉は聞く機会が増えた一方で、どこか他人事のように感じている人も多いのではないかという問題意識からこの企画は始まりました。当日は、多くの学生にとって、他人事にせずに、自分ごとの問題として考えるきっかけになるような、インプットとアウトプットが同時に出来た非常に意義のある時間になりました。

③11/30 生理のタブーをみんなのマナーに~「生理ってそんなにしんどいの?」~

 どこまで踏み込んで良いのかわからない生理について、様々な観点・立場から考え理解を深めるために、生理についての事前アンケートを行い、心理や看護の専門家の方によるパネルディスカッションを行いました。生理経験の有無に関わらず、生理に関する悩みやつらさを知ることで、社会全体で生理への理解を深めることに繋がると考えました。
 本企画により様々な経験談や意見を得ることができ、多様性を認める大切さと、他者を理解することの難しさを実感しました。

④11/30 消費者が主役になる世界~食生活とファッションから見る環境問題~

 この企画では、自分の身近にある環境問題への繋がりを知るためのきっかけになることを目的として、「食生活」と「ファッション」の観点から、消費者である私たちに何ができるのかを考えました。グループディスカッションでは、普段の生活の中でそれぞれが行なっている環境への行動を話し合いました。
 この企画を通して、今まで知らなかった自分の身近なことの環境への繋がりを知ったという意見があり、普段の生活を新しい視点で考えることのできるとてもいい機会でした。

⑤12/5 外国人労働問題~パスポート取り上げ事件を事例に考える~

 当日はパスポート取り上げ事件の当事者、外国人労働問題に取り組むNPO法人POSSEの方にご登壇いただき、それを踏まえて私たちがどう問題に取り組めるのかについて話し合いました。企画の目的が多くの人に外国人労働問題について知ってもらい、実際に行動するきっかけを作ることだったので、「ここまで具体的に問題を知らなかった」、「問題にどう取り組むべきなのかを知ることができた」という感想があったのは企画としてやってよかったと感じました。今後も外国人労働問題について知り、現状を変えたいと思う仲間が増えるよう取り組んでいきたいです。

⑥12/6 コロナの先へ 多様な問題の再発見~障害者に焦点を当てて~

 新型コロナウイルスによって多様な問題が浮き彫りになり、その多くがコロナ以前にも、コロナ後も続く可能性の高いものでした。本企画では、「再発見」を起点に「障害者」に焦点を当て、3名の当事者によるパネルディスカッションを実施しました。コロナ禍での変化やコロナ後に望む社会の在り方を伺い、参加者も自身の生活を振り返り議論しました。カテゴライズされがちな障害者像を崩すとともに、障害者の枠を越えて多様な問題に目を向ける視点が、コロナ後の社会に必要だと共有することができました。

⑦12/9 宗教の多様性について考えよう~宗教の話をすることってタブーなの?~

 私たちは「日本における宗教の多様性」をテーマに、イベントを開催しました。当日は、実践宗教学研究科の伊藤高章先生、僧侶で本学実践宗教学研究科後期課程 井川裕覚様からお話を頂いた後、キリスト教、仏教、イスラム教を信仰している3名の方にご協力頂き、パネルディスカッションを行いました。日本には、信仰を持っている人や、信仰を意識していない人など、様々な方がいますが、これからも、お互いがお互いを知り、自分らしく居続けられる社会を作っていけたらと思います。

⑧12/9 恋愛・性のモヤモヤについて考えよう~自分と相手を尊重するって、どういうこと?~

 性暴力・ルッキズム・性的モノ化・異性愛至上主義など様々な問題について、マンガ・広告・ドラマなど身近なメディア表現を通して考えるワークショップとなりました。前半では講義形式で、後半では参加者の方々を交えたディスカッションを行い、「普段タブー視されている性の話を深くできてよかった」「人を傷つけない恋愛・性愛について考え直す機会を得られた」という声をいただくことができました。