外国籍の構成員

2018年度第1回ダイバーシティ・シンポジウム
「世界は多言語、上智も多言語~異文化コミュニケーションの鍵はどこにあるか?」

日 時:
2018年6月14日(木)17:00~18:40
場 所:
図書館8階821会議室
参加者:
70人
講 演:
「世界は多言語、上智も多言語~異文化コミュニケーションの鍵はどこにあるか?」
外国語学部ドイツ語学科 木村護郎クリストフ教授
チラシ【PDF 783KB】

講演要旨

 世界を見渡せばたくさんの言語が話されています。この上智の中でもメンストや学食、大学案内などに言語や文化の多様性をみつけることができます。上智はそういった意味で世界の縮図です。このキャンパスでダイバーシティ&インクルージョン社会の実体験を享受し、将来に活かしていくことができるのではないでしょうか。
 英語による国際化を考えてみた場合、コミュニケーションの道具としての英語はわかりやすいのがよいと思います。英語は国際化するにあたり様々な国や地域で多様化(発音・語彙・語順等の変化)します。だから日本人は日本人の発音の英語、My Englishでもよいし、臆することもありません。一方、本学では22の諸言語を学ぶ環境があり、その言語関連のサークルやLLC,SSICなどの施設があります。その環境を活用して相手の言語を学び、コミュニケーションに活かすことができます。相手がドイツ語を話し、自分は日本語で答えるといった言語交換も一つの効果的なコミュニケーション法でしょう。
 日本においては、日本語を国際語とする選択肢もあります。日本国内で外国人と接する場合、英語よりむしろ「やさしい日本語」を用いることのほうが助かる場合が多いです。それが「おもてなし」になる場合もあるのです。
 円滑なコミュニケーションとしては、1.まずは日本語を共生の言語として学び使う。2.できるだけ諸言語を隣語として学び使う。3.そのうえで英語を国際共通語として学び使う。大切な事は「相互の歩み寄り」であるとのことでした。

パネルディスカッション

Steimel Jr,William Henry(USA)、Tiang, Yuting(中国)、Alvarez Savino, Leonardo Javier(ベネズエラ)、Yusuf Oez(ドイツ)、平井涼真(日本)、香野夢友(日本)
司会:言語教育研究センター 坂田麗子講師

 まず各パネリストがなぜ今上智で学んでいるか自己紹介を行いました。再生エネルギー、AI等未来の問題を解決するため、アニメ等日本文化に興味があった、翻訳機では気持ちは伝わらないから、マインドフルネスと心理学との関連に興味があったから、交換留学で日本語と日本文化について学ぶため、成長期に家庭生活の中で外国語を学ぶことの楽しさを知ったから、英語以外の言語(文化)を知りたかったから、などそれぞれの理由を発表しました。
 あなたにとって「異文化コミュニケーションの鍵はなに?」との質問については、あきらめないこと、好奇心、決めつけない、自分から出ていく、歩み寄り、相手を知る、趣味でつながる、よく聞く、聴いてから話す、間違いを怖れないなどのキーワードが出ました。
 会場からはAIで異文化コミュニケーションが解決できるかとの質問があり、解決できると回答する学生や気持ちまでは翻訳できないと回答する学生もいました。参加した高校生からはとても刺激的なシンポジウムで今後の進路選択の参考になりましたとのコメントがありました。

参加者の感想