ダイバーシティセミナー・講座

 ダイバーシティセミナー・講座は、学生及び教職員を対象とした講演会です。学内外の有識者・経験者を講師として招き、多様な社会の理解を深めるために、意識啓発、情報発信等を行っています。

シンポジウム
「女性が真に活躍できる社会づくりに向けて」を開催しました。

日 時:2018年4月27日(金)17時~18時30分
場 所:2号館17階国際会議場(2-1702)
対 象:本学学生、教職員(200名参加)

内 容:第1部
講演「女性活躍と日本の未来~私の半生~」
野田聖子 女性活躍・男女共同参画担当大臣
第2部
パネルディスカッション
「若年女性の性暴力被害の根絶を目指して」

パネリスト:くるみんアロマさん
ライトハウス代表 藤原志帆子さん
総合人間科学部 田渕六郎教授
法学部 三浦まり教授 <司会>

「女性活躍と日本の未来~私の半生~」

 本学の卒業生である野田大臣が自らの体験と今後の生き方について講演されました。大臣は田園調布雙葉学園在学中にYFU(Youth for Understanding)でアメリカに留学し、その後米国の大学に進学を希望されましたが、ご事情により帰国を余儀なくされました。帰国後、アメリカのSAT(大学進学適性試験)をとり入れている本学の国際部に入学しました。国際部はその後、外国語学部比較文化学科に改組し、現在は国際教養学部となっています。国際部時代からすべての授業が英語で行われており、さまざまな国から来ている学生とともに学んだことにより、多様性の大切さを学んだとのことです。
 卒業後は帝国ホテルに入社し、社会人経験を経て政治の世界に進まれました。当初、政治家になることはまったく考えていなかったそうです。高等教育を英語で受けてきたので漢字に対する苦手意識が常にあり、日本語コンプレックスが言葉に対して謙虚にならざるをえなかったことで、政治家としては命取りにもなりかねない言葉の失敗がほとんどないとのことでした。また、男性優位の永田町や霞ヶ関では、お酒に強いことが人脈やネットワークを拡げるのに役立ったとユーモアを交えて話されました。
 以下大臣の言葉です。

「今後、日本は人口減少社会を迎えます。男性と同等に働くのではなく、女性の特質を生かした働き方ができる社会にしていきたいと思います。そのための法整備が私の仕事です。家庭には、障がいのある子どもがいます。夫が職を離れて家事・育児を担当してくれているのでうまくいっています。子どもは不条理な存在です。その不条理さに出会うことで救われることも多いです。これからは、産むか産まないかの選択ではありません。現在は、養子縁組という選択肢もあるので、親になるかならないかの選択ができるからです。」

 講演の最後には、野田大臣がいつも『可能性は無限大』の言葉を折々に書いていることに言及され、「失敗を恐れずに、自分をたいせつに、与えられた命を精一杯生きましょう」と学生にエールを送られました。
 学生から、障がい者、夫婦別姓、後悔したことなどについて質問があり、大臣は障がい者も同等の教育を受ける権利がある、障がいのある子どもを持った事で国の制度の問題点を実感することが多々ある等と丁寧に答えてくださいました。
 ご自分の体験からくる思いを、実にざっくばらんに、大らかに語る野田ソフィアンの姿に多くの学生が共鳴しました。

「若年女性の性暴力被害の根絶を目指して」

 アダルトビデオ出演強要問題を取り上げ、女性が安心して活躍できる社会づくりについて、被害当事者である、くるみんアロマさんや、支援団体のNPO法人 人身取引被害者サポートセンター ライトハウス代表の藤原志帆子さん、本学の三浦まり教授、田渕六郎教授によるディスカッションを行いました。
 くるみんアロマさんから、自身のAV出演強要の体験が語られ、社会から被害がなくなるようにこれからも活動を続けたいと発言がありました。藤原さんからは、被害相談状況や支援体制とともに勧誘の手口など説明がありました。
 沈黙させない文化(被害には声を上げ、諦めてしまわないこと)や、男女がお互いに対等な関係であることの重要性が確認されました。また、二次被害とならないよう務めるとともに、タイトルにあるとおり性暴力被害の根絶を目指すことを参加者で改めて認識しました。聴講した学生にとっても身近な問題であることが実感できる内容でした。

 最後に、武川内閣府男女共同参画局長より、本シンポジウムのまとめの挨拶がありました。4月は女性にとって危険な季節であるので、このイベントを通して自分を守る知識を身につけるとともに、政治家として家庭人として活躍されている先輩をロールモデルとして、生きるヒントにしてくださいとの励ましの言葉がありました。

これまでのセミナー(2010年度~)

第17回 2017年
10月5日(木)
実施報告
日仏討論会
「新しい働き方に向けて~女性は変革の鍵?」
チラシ【PDF 12.8MB】
第16回 2016年
12月1日(木)
実施報告
国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業
「いま期待される女性のリーダーシップとは-女性のリーダーシップで社会が変わる、社会を変える-」
基調講演「スポーツを通じた女性の活躍促進」
鈴木 大地氏(スポーツ庁長官)
パネルディスカッション「私の歩んだ道―そして未来を拓く」
河本 宏子氏(全日本空輸株式会社 取締役専務執行役員 グループ女性活躍推進担当)
木山 啓子氏(認定NPO法人ジェン(JEN) 代表理事)
三屋 裕子氏(公益財団法人 日本バスケットボール協会 会長)
村木 厚子氏(前厚生労働事務次官)
山口 香氏(筑波大学 体育系准教授)
コーディネーター
目黒 依子氏(国連ウィメン日本協会副理事長 上智大学名誉教授)
第15回 2016年
5月17日(火)
実施報告
教育サミット2016
「教育による女子・女性のエンパワーメント」
小池百合子氏(衆議院議員)
アリス・オルブライト氏(GPE, CEO)
馬野 裕明氏(国際NGOプラン・ジャパン)
金澤 大介氏(GPE)
小塚 英治氏(JICA)
小松 太郎氏(上智大学)
第14回 2015年
12月1日(火)
シンポジウム
「女性のリーダーシップで社会を変える」
野田 聖子氏(衆議院議員)
辻元 清美氏(衆議院議員)
蓮 舫氏(参議院議員)
三浦 まり教授(上智大学法学部地球環境法学科/男女共同参画推進室室長補佐)
戒能 民江名誉教授(お茶の水女子大学)
太田 啓子氏(弁護士)
浜田 敬子氏(AERA編集長)
第13回 2015年
5月29日(金)
日仏討論会
「女性とリーダーシップ:全てを選びましょう!」
ナタリー・ロワゾ氏(フランス国立行政学院[ENA]校長)
松川 るい氏(外務省総合外交政策局女性参画推進室長)
三浦 まり(本学法学部教授)
田渕 六郎(本学総合人間学部教授)
司会:田口 栄一氏(読売新聞メディア局編集部次長)
第12回 2015年
1月13日(火)
特別講演会「魂のことばを伝えたい ママアナウン サー奮闘記」
武内 陶子氏(NHKアナウンサー)
第11回 2014年
9月14日(日)
外務省主催「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウムWorld Assembly for Women in Tokyo:WAW!Tokyo2014」関連企画
「What Should Young Women Think and Do?」後援
Shirin Sharmin Chaudhury氏(バングラディッシュ史上初の女性国会議長)
第10回 2014年
11月8日(土)
上智学院男女共同参画推進室&千代田区男女共同参画センターMIW共催事業「自分の心とからだを守る講座」
中島 幸子氏(NPO法人レジリエンス代表)
徳永 瑞子教授(上智大学総合人間科学部看護学科)
第9回 2013年
12月11日(水)
デートDVって何?~被害者・加害者にならないために~
中島 幸子氏(NPO法人レジリエンス代表)
第8回 2012年
11月7日(水)
ウーマノミクス「働く女性が増え、成長する社会」
キャシー松井氏(ゴールドマン・サックス証券株式会 社)
第7回 2012年
7月2日(月)
男女共同参画推進共同参画は日本の希望
山田 昌弘氏(中央大学文学部教授)
第6回 2011年
10月6日(木)
「上智大学長が語る 私の女性研究者支援とワーク・ライフ・バランス」
滝澤 正(上智大学長)
第5回 2011年
4月19日(火)
「緊急!私たちの身体と食品と放射線」
阿部 道子氏(独立行政法人放射線医学総合研究所 名誉研究員)
第4回 2011年
2月16日(水)
「理想と現実 ワークライフバランス」
福島 みずほ氏(参議院議員)
第3回 2010年
7月30日(金)
「日本中世、女性の社会参画」
田端 泰子氏(京都橘大学 前学長・特任教授)